骨董品の世界は奥深く、多くの人がその魅力に魅了されています。
しかし、初心者にとってはその価値を見極めるのは一筋縄ではいかないものです。
そこで、今回の記事では、初心者でも中国骨董品の価値を見分けるための基礎知識と、売却時のポイントについて解説します。
□骨董品の価値を見極めるポイントって?
骨董品の価値を見極める上で、特に重要なのは作家物かどうかを見分けることです。
作家物であれば、その価値は非常に高いとされています。
1:落款や銘、サインを確認する
作家物の骨董品は、落款(らっかん)・銘、またはサインがされていることが多いです。
これらは作家がその作品に自ら名前を記したもので、本人の作品である証明となります。
これらが記されているか確認しましょう。
2:生産された年代を確認する
骨董品の価値を左右する重要な要素に、生産された年代があります。
特に明治時代以前のものは高価値とされています。
年代が古ければ古いほど希少性が高まり、価値が上がる可能性があります。
3:素材を確認する
使用されている素材も骨董品の価値を大きく左右します。
象牙や翡翠・金銀製品など高価値の素材が使用されている場合、その骨董品の価値は上がります。
□中国の骨董品を買取時に知っておきたいこと
中国の骨董品を売却する際には、いくつかの注意点があります。
1:無理に手入れをしない
中国骨董品は繊細であり、古美術品としての価値が大きく左右されます。
特に陶磁器や彫刻など、表面が劣化しやすいアイテムは注意が必要です。
間違った清掃方法を用いると、かえって価値を下げる結果につながることがあります。
汚れを落とす際は、専門家に相談するか、極力優しく扱う必要があります。
2:付属品を忘れずに
中国美術品を売却する際、元々付属していた箱や説明書、証明書などの付属品は価値を高める重要な要素です。
これらは作品の真正性と保存状態を証明する役割を果たし、買取価格に大きく影響するため、買取に出す前に、これらの付属品が完備されているかを確認しましょう。
3:まとめて売る
複数の中国骨董品を持っている場合、これらをまとめて売却することで、個々の価値が高まることがあります。
特に同じ時代や同じ工房の作品群をまとめて売ることで、コレクションとしての価値が認められ、評価額が向上することが一般的です。
4:市場の動向を理解する
中国骨董品の市場価値は、国際的な需要と供給によって変動します。
売却を考えている場合、市場の動向をリサーチし、需要が高まっている時期に売り出すことが望ましいです。
例えば、中国古美術が欧米のオークション市場で高値を更新している場合、それに合わせて売却を検討すると良いでしょう。
□まとめ
中国骨董品の価値を正しく見極めるためには、作家の落款や銘・使用されている素材・生産された年代などを確認することが重要です。
また、売却時には無理に手入れをせず、付属品を揃えて査定に出すことがポイントです。
これらの基礎知識を身につけることで、骨董品の真の価値を見極め、適切に取引することが可能となります。