内海 吉堂
内海吉堂(1850-1923)は、明治から大正時代にかけて活躍した日本画家で、福井県敦賀市に生まれました。幼少期から絵画に親しみ、京都で円山四条派の影響を受けた後、南画(文人画)に転向します。中国の絵画技法を学ぶために渡航し、南画の世界をさらに広げた上、洗練された筆遣いと美しい色彩で評価を得ました。また、日本南画協会の設立にも尽力し、京都画壇の発展に貢献しました。
岡倉 秋水
岡倉秋水(1869-1950)は、福井県福井市出身の日本画家です。幼少の頃に上京し、1878年に東京外国語学校仏蘭西学部に入学しフランス語を学んでいましたが、1880年に退学して、日本画を学び始めました。狩野芳崖やアーネスト・フェノロサのもとで美学を学び、数多くの賞を受賞しました。芳崖やフェノロサから離れた後も、秋水は他に師を求めずに独学で一家を成し、今なおその作品とともに語り継がれています。
島田 墨仙
島田墨仙(1867-1943)は、福井県出身の日本画家で、歴史画を得意としました。父の雪谷や兄の島田雪湖も画家であり、その影響を受けて9歳という早い段階から父から絵を学び始めました。彼は橋本雅邦に師事し、後に歴史人物画で高い評価を得ました。特に淡彩画で知られ、晩年はほとんど病床にありましたが、その創作意欲が衰えることはなく、「山鹿素行先生」で日本画家としては初の帝国美術院賞を受賞しています。