古陶磁の査定における重要なポイントとは?価値と真贋の見分け方を解説

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古陶磁の査定における重要なポイントとは?価値と真贋の見分け方を解説

古陶磁が持つ歴史の深みと、時代を超えて愛されてきたその佇まいは、多くの人々を魅了しています。
手に取った瞬間に伝わる独特の質感や、そこに宿る物語に思いを馳せる時間は、何物にも代えがたいですよね。
しかし、その器が秘める本当の価値や、時代背景を読み解くには、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。

そこで今回は、古陶磁の査定におけるポイントや価値についてご紹介します。

古陶磁の価値はどう判断される?

土と造形にみる特徴

古陶磁の価値を判断する上で、まず注目されるのが「土」、すなわち胎土(たいど)と「造形」です。
胎土はその産地ごとに異なる特徴を持っており、釉薬(ゆうやく)や形状が似ていても、土の種類や質感が産地を特定する手がかりとなります。
例えば、地域によって鉄分の含有量や粒子の粗さが異なり、それが焼き上がりの色合いや質感に影響を与えます。
また、造形技法も時代や窯元によって一定の傾向が見られます。
轆轤(ろくろ)で挽かれたものか、型で作られたものか、高台(こうだい)の形状や胴継ぎ(どうつぎ)の有無なども、作品が作られた時代や地域を知る上で重要な手がかりとなります。

様式と装飾に見る様相

器の全体的な形態や、施された装飾も、古陶磁の価値を判断する上で重要な要素です。
壺、皿、鉢といった器の形状には、時代や産地ごとの特徴が表れます。
さらに、絵付けなどの装飾、特に文様は、その時代や窯の独自性を反映していることが多く、判別において非常に有効です。
例えば、花文や魚文、唐草文などの描かれ方には、各時代や地域特有の描法があり、細かな違いから年代や産地を特定できることがあります。
これらの様式や装飾は、後代の模倣品や写しと区別する際にも役立ちます。

古色による経年変化の有無

古陶磁が持つ「古色」(こしょく)とは、長い年月を経て生じた自然な経年変化のことです。
伝世品(でんせいひん)であれば、使用による擦れや細かな傷、染みなどが見られます。
一方、土中や水中に埋もれていた発掘品には、カセと呼ばれる胎土や釉薬の風化、銀化といった化学的な変化が現れることがあります。
磁器は比較的変化しにくいとされますが、焼成が甘いものなどは貫入(かんにゅう)に汚れが入ることもあります。
こうした自然な古色は、作品に風格と歴史的な深みを与え、価値を高める要素となる一方、贋作では人工的に施されることもあります。

古陶磁の査定では何が重要?

作年代や希少性で見る価値

古陶磁の査定において、作品が作られた年代や、現存する数の少なさ、すなわち希少性は、その価値を大きく左右する重要な要素です。
一般的に、古い時代に作られたものや、特定の窯で少量しか生産されなかったものは、希少性が高いとされ、より高い評価につながる傾向があります。
また、著名な窯元や作家による作品であるかどうかも、価値を判断する上で重要なポイントとなります。

作品の保存状態と評価

作品の保存状態は、査定額に直接影響します。
破損、ひび割れ、大きな欠損、目立つ汚れやシミなどは、作品の評価を下げる要因となり得ます。
しかし、古陶磁の場合、時代を経た自然な使用痕や風合いは、むしろ歴史的価値として肯定的に評価されることもあります。
そのため、作品本来の美しさや状態を損なわないよう、適切な取り扱いと保存が重要となります。

産地や窯元の情報

作品の産地や窯元に関する情報は、その価値を正確に評価するために不可欠です。
土の性質、造形技法、様式、装飾の特徴などを分析することで、作品がどこで、いつ、誰によって作られたのかを推定する手がかりが得られます。
特に、著名な窯元や、歴史的に重要な地域で生産された作品は、それ自体が価値を高める要素となります。
伝来が明確な作品は、信頼性が高まり、査定においても有利に働くことがあります。

古陶磁の真贋はどう見分ける?

胎土と焼成から見る違い

古陶磁の真贋を見分ける上で、胎土(たいど)と焼成(しょうせい)の状態は非常に重要な手がかりとなります。
胎土の色、質感、硬さ、そしてそれらがどのように焼成されたかによって、時代や産地ごとの特徴が顕著に現れます。
例えば、土に含まれる鉄分の量や粒子の細かさ、焼成温度による釉薬の変化などは、本物であれば一貫した特徴を示すはずです。

細かい造形技法の分析

器の細部に宿る造形技法も、真贋を見極める鍵となります。
轆轤(ろくろ)の挽き跡、高台(こうだい)の削り方、注ぎ口の形状、胴継ぎ(どうつぎ)の有無など、熟練した職人の手仕事ならではの微妙なニュアンスや、時代特有の技法が用いられているかどうかがポイントです。
機械的な均一さや、本来あるべき技法が欠けている場合は、注意が必要です。

人工的な古色に注意

古陶磁の真贋を見分ける上で、特に注意しなければならないのが「人工的な古色」です。
古さを偽装するために、意図的に汚したり、傷をつけたり、薬品で処理したりする技法が用いられることがあります。
自然な経年変化による古色とは異なり、不自然な光沢や均一すぎる汚れ、不自然な傷のつき方など、注意深く観察することで見抜ける場合があります。
真作は時に新しく見えることもあるため、表面的な古さに惑わされず、作品本来の歴史的背景や素材感を見極めることが肝要です。

まとめ

古陶磁の価値を判断するには、土の質感や造形、様式といった作品そのものの特徴に加え、時代背景や産地、そして保存状態といった多角的な視点が不可欠です。
真贋を見極める上では、胎土や焼成、造形技法の分析が重要となりますが、特に注意したいのは人工的に施された古色です。
真作は時に新しく見えることもあり、表面的な古さにとらわれず、作品本来の持つ歴史と物語を読み解くことが、古陶磁の深い魅力を理解する鍵となるでしょう。

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