美術品や骨董品の価値を知りたい、または売却を考えている方にとって、鑑定と査定の違いを理解することは非常に重要です。
鑑定と査定の違いを正確に把握することで、自分の持ち物の真価を知り、適切な取引ができるようになります。
今回は、鑑定と査定の違い、美術品の評価方法について解説します。
□美術品鑑定と査定の違い
1: 鑑定とは?
鑑定とは、美術品や骨董品が本物であるかどうかを確認するプロセスです。
鑑定士や鑑定機関が行うこのプロセスは、作品の真贋を判断し、その価値を確定するために行われます。
鑑定士の信頼性や権威が重要であり、正確な鑑定を行うためには豊富な知識と経験が求められます。
例えば、有名作家の作品を所有している場合、その作品が本物であることを証明するために鑑定が必要です。
本物と偽物の違いは専門家でなければ見分けがつかないことが多いため、鑑定士に依頼することで確実な評価が得られます。
鑑定後には「鑑定証書」が発行され、これは売却時に高い査定額を期待できる証拠となります。
2: 査定とは?
査定は、美術品や骨董品の売買価格を決めるプロセスです。
作品の市場価値を基に、現時点での買取価格を算定します。
査定の基準には、作者の知名度、作品の状態、制作年代、サイズ、技法、現在の市場価格などが含まれます。
例えば、有名作家の作品でも保存状態が悪ければ査定額は低くなります。
また、市場の需要も査定額に影響を与えるため、タイミングや流行も考慮されます。
高価な査定を得るためには、作品の保存状態を良好に保ち、付随する証書や箱を揃えることが重要です。
□美術品の評価の方法
1: 経験豊富な専門家による評価
美術品の評価は、経験豊富な画廊や美術品・骨董品の専門機関によって行われます。
これらの専門家は、作品の真贋を判断し、市場価値を基に適正な評価額を算出します。
評価には、作品の技法や制作年代、作者の知名度、作品の状態などが考慮されます。
2: 市場価格の参考
美術品の評価において、市場価格は重要な参考材料です。
現在の海外や日本の美術市場価格を調査し、作品の適正な評価額を決定します。
例えば、特定の作家の作品が高値で取引されている場合、その作家の他の作品も高く評価される可能性が高いです。
3: 作家名や作品の技法
作家名や作品の技法も評価に大きな影響を与えます。
著名な作家の作品や独特の技法を用いた作品は、高く評価されることが多いです。
また、作品の制作年代も重要であり、古い作品ほど希少価値が高くなる傾向があります。
□まとめ
美術品の鑑定と査定の違いを理解することは、正しい評価を受けるために不可欠です。
鑑定は作品の真贋を判断し、査定は市場価値を基に買取価格を決定します。
美術品の評価は、専門家による経験と知識に基づいて行われ、市場価格や作家名、技法などが考慮されます。
正確な評価を受け、自分の持ち物の真価を理解することで、適切な行動が取れるようになります。
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