大樋長左衛門の黒茶碗を買取させていただきました

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大樋長左衛門の黒茶碗を買取させていただきました
作者
大樋長左衛門
買取地域
石川県 野々市市

特徴

茶道具 九代 大樋長左衛門 黒茶碗 銘「千代栄」武者小路千家 書付 旧家整理品 保証品

作者について

九代 大樋長左衛門
金沢生まれ。昭和2年八代歿後に九代長左衛門を襲名している。
70数年にわたる陶芸活動は日本の政治、経済、文化の振興によって陶芸史上まれにみるよき時代であった。
九代襲名の直後に大徳寺488世全提要宗(伝衣老師)より「大樋」印を授かる。
中興の祖である五代勘兵衛に匹敵する名工といわれた。日本工芸会正会員。

<生没年> 明治34年~昭和61年 (1901~1986) 86歳
<出 自> 八代 長左衛門の長男
<称 号> 長左衛門、陶士斎の号を十五世裏千家鵬雲斎宗室家元よろ賜る。
      隠居名 陶士斎。陶士斎善道居士。
<師 事> 八代 長左衛門
      (茶)裏千家十三世円淡々斎室家元、裏千家十五世鵬雲斎御家元
      (本師)大徳寺488世全提要宗(伝衣老師)

昭和 5年 宮中、大宮御所の茶室用品の御用命を受ける。
昭和 9年 大樋焼本家窯元九代目を襲名。
昭和10年 宮中、再び大宮御所、秋泉御茶室用御茶碗の御用命を受ける。
昭和11年 大阪阪急百貨店にて茶碗12ヶ月展で注目され、京都の楽家に次いで茶陶の名工と称されるようになった。
昭和15年 近衛文麿 内閣総理大臣より「長左衛門」そして、弟の近衛忠麿氏(貴族院議員・春日大社大宮司)より「大樋」のそれぞれの自筆を授かり拝領印とした。
昭和17年 工芸技術保存作家の指定を受ける。
昭和29年 (1954)高松宮宣彦親王殿下大樋家及び工房御台臨の栄誉を受ける。
昭和33年 日本工芸会正会員となる。
     戦後は日本伝統工芸展に毎回茶碗を制作して入選を重ね、日本工芸会正会員としても活躍する。
昭和35年 (1960)第14回金沢市文化賞を受賞。大樋焼の伝統を茶陶の中に確立させ、暖簾を守り正直に人生そのものを作家として生き抜いた。
     裏千家より淡々斎茶道文化賞を受賞。
昭和52年 (1977)裏千家十五世鵬雲斎御家元より陶士斎の号を贈られる。
     晩年は高台を土見せとした黒茶碗を主に手掛けながら、悠々自適の余生を過ごした。
昭和61年 没

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